木曜日, 9月 28, 2006

カルメル派修道女の対話

ブランシュ役に挑戦するのは、今回で7回目。
ヴェルサイユのばらでも有名な、フランス市民革命の頃のお話だ。
ブランシュは、侯爵家の娘。
市民革命が勃発する10数年前、
貧しさに苦しむ市民による暴動に巻き込まれたブランシュの母は、
あまりのショックにブランシュを産み落としそのまま亡くなった。
そういう経緯があるせいか、ブランシュは過敏な程に臆病で、
市民革命真っ只中の世の喧騒に耐えられずに
カルメル派修道会に入会する。
でも、ブランシュの恐怖心は、修道院の中でも消えることは無い。
重病で苦しむ修道院長が、神を罵りながら、「死ぬのが怖い」と
叫んで亡くなる姿を目の当たりにしてしまう。
市民革命は、宗教弾圧に乗り出し、
修道院も革命の影におびえる日々がやって来る。
己の恐怖心と革命の影から逃げ出すように侯爵家へ逃げもどるブランシュ。
しかし、侯爵は捕らえられ、ギロチンの露と消えた。
ブランシュは、女中扱いにされ惨めな生活を送る。
そうこうしているうちに、カルメル派修道女たちは、死刑を宣告される。
革命広場に出向いたブランシュは、
修道女たちの臨終の聖歌を受け継ぐように
断頭台にのぼり、晴れやかにギロチンの露と消える。